今回は格安のプロジェクターである「POYANK」のレビューを書いていきたいと思います。
特徴
- 50000時間の長寿命
- 3600ルーメン・1080P HD対応
- スマホ/タブレットに直接接続可
- 標準的なカメラ三脚に対応
- 台形補正・170インチ大画面の投写
こんな感じの説明が書かれていますが本当にできるのか検証。
箱はこんな感じ。側面には違和感のある日本語の紹介文があったりします。
本体は結構シンプルでコンパクトな形状をしています。リモコンも付属しています。
搭載している端子はHDMI、USB、SDスロットなどがありました。一番必要なHDMIとイヤホンジャックがあるので最低限の端子は揃っています。
スピーカーが搭載されていますが気に入らなければイヤホンジャックを使用して外部スピーカーを使用することも可能です。
出力してみた
家にある機器を使用して出力できるか試してみました。
投影するとメニュー画面が出てきました。ここで投影したい端子に繋いでいる端末を選択します。
Fire TV Stick(HDMI)
まずAmazonのFire TV Stickを繋いでみました。これがあれば動画配信サービスはほぼ出力することができます。
接続方法はHDMI端子に差し込むだけでテレビに繋げる方法と変わらないです。
PC(HDMI)
同じようにHDMIでPCの画面を出力してみました。
試しにネットサーフィンをしてみましたが文字がぼけてしまっていて小さい文字を読むことができませんでした。なので文字を読むなどにはこのプロジェクターでは向いていないですね。
映画の字幕に関してはある程度の大きさがあり読むことができるので全く問題ありません。
使用してみて気づいた点
投影する画面サイズは距離で決まる
ボタンで投影するサイズを決められるわけではないです。
大きい画面を投影したい場合はある程度の距離が必要になります。
とは言っても1人暮らし1Rくらいの広さであれば十分なサイズの確保ができました。
約2mの距離で投影してみたところ横が約1.3m、縦が約1mのスクリーンが出来上がりました。
スピーカーは別途用意した方がいい
プロジェクターにスピーカーが内蔵されていますが決して音質がいいとは言えないので別途用意する事をお勧めします。
自分の場合は1人暮らしで大きい音を出すことができないのでヘッドホンを使用しています。
プロジェクター自体の音量の調節が幅広いのでテレビにヘッドホンを繋いだ時よりも音の出力が強く出せていました。
またイヤホンジャック端子から無線で繋いでもヘッドホンの音は十分な大きさなので疲れないTV用のヘッドホンを観賞用としてお勧めしたいです(できればbluetooth対応のもの)。
プロジェクターがbluetoothに対応していないので送信機で接続する必要があります。
イヤホンジャックが搭載されているのでこちらの記事を参考に。↓
https://kaka-poji.xyz/ahey-1/
動作音がやや気になる
動作音はやはり気になると思います。値段が安いのでここにしわ寄せが来ていると思います。
とは言っても慣れることが可能程の音といった感じですね。さすがに掃除みたいな爆音ではないので外部に漏れるほどではないです。
あと音を先程のヘッドホンを使用する選択肢を選べば全く気になりません。それも含めたヘッドホンの推奨をこの記事ではしています。
通常の三脚を使用可能
このプロジェクターの重量は約1.5kgあります。最大高さ500mmの三脚であれば小さな机の上に乗せることで投影が楽にできます。
自分はこの三脚を購入して設置しています。
ピントが合わない部分がある
ピントを合わせるつまみがありますが調節してもピントが上部分と下部分でずれてしまいます。どちらかに合わせるか同じくらいぼかすかの方法を取る必要があります。
いかにも値段相当って感じですね。
無線接続は難易度が高い
無線接続は難易度が高くそこまでこだわってやる必要はないです。
できなくはないので間違ってはいませんがあまり使うのはお勧めできないです。
セキュリティの観点からも問題が生じる可能性があるので有線で繋いで出力する方が簡単です。
部屋を暗くする必要がある
説明に書かれていましたが明るい場所での投影はできません。昼間はカーテンで暗くすることで投影可能になります。
なので当然ですが広い場所での使用はできません。また、用途としてプレゼンテーションなど文字が重要視される使い方はできません。
実験機としてはお勧め
一番安く済ませる方法としてのベストは型落ちした中古のプロジェクターを買うことですね。
ただその前段階の予備知識を勉強するのには実験機として最適だと思います。
動作音がうるさいことや画質が悪すぎて文字を読めないことは普通のプロジェクターにはまずありえないので値段相当でしたが映画を見る上では問題なく使えます。
あくまでも実験台としてはお勧め。
まとめ:妥協してもコスパは悪くない
レビューに書かれている内容と照らし合わせましたが大体あっていたと思います。
ピントが合わないことや無線接続の難易度が高いことはレビューにも書かれていました。
試しに使ってみた感想としては1人で使う場合はありだなという印象を受けました。
一番ネックなのはピントが画面上部分と下部分で合わせられないことですが映画などの字幕の大きさであれば読むことが可能でした。
なのでネットサーフィンに利用するのは好ましくないです。
それ以外の動画の閲覧であれば個人的には値段を考えるとコスパはいいと思います。
音に関してはファンの音が大きいのはある程度慣れる必要がありますが内蔵スピーカーの音質が悪いのでヘッドホンを使用する事を考慮すれば十分に使用できるものになると思います。
ただ長く使うことを考えると最低3万円以上のプロジェクターを買うことを強く勧めておきます。
自分は中華製をやめて「ASUS ZenBeam E1」を使ってます。
3万円代ですがコンパクトなのに画質は綺麗、音もいい、動作音は小さい、ピントも合う。
日本製で1万円いないのプロジェクターがあまりないのは質が悪すぎて商品として売り出せるほどのものが作れないからだと格安プロジェクターを購入して感じました。
最後に言います。予算があり長く使いたいならEPSONのプロジェクターを買いましょう。
あくまで格安プロジェクターは実験機としてはお勧めします。